トップメッセージ

「感動のキャッチボールを通して、明日への活力を」

私たちは、1997年の創業以来『まごころサービス』を旨として事業を営んでまいりました。
お客様を自宅に招き入れるような、決して華美ではないけれど温かい心配りで“おもてなし”を感じていただき、明日への活力を取り戻していただきたいと考えてまいりました。

私たちの“おもてなし”の原点は企業保養所運営にあります。
保養所をご利用されるお客様の多くは、日ごろ、社内の工場や営業、バックオフィスで頑張っている社員の方々です。経営層の方々が利用されることはそう多くありません。
そのようなことから、「保養所の運営? 所詮、ホテル・旅館に比べたら大したことないよね」「ホテル・旅館の施設に比べたら運営の難易度は低いよね」と思われるかもしれません。

しかし、保養所の運営には、ホテル・旅館に勝るとも劣らない独自のノウハウを必要とします。

一つ目は、「多能工化」によるローコストオペレーションです。

保養所は売上を求めていません。代わりに、限られた運営コストの中で最大のパフォーマンスの実現を求められます。今でこそ、分業主体が当たり前のホテル・旅館でも多能工化を謳う企業が増えてきていますが、私たちは創業当初より制約された環境のため、多能工、かつ高品質な運営ノウハウを身につけてきました。その点に関しては、一日の長があると自負しています。

二つ目は、保養所の運営は“究極のリピーターサービス”だということです。

ホテル・旅館のように一般の方の利用は出来ません。従って、利用人数を維持し増やすのは、何回も来ていただく必要があり、そしてファンとなっていただき、さらに社内への口コミで宣伝していただかなくてはなりません。

保養所は社員の福利厚生施策の一つです。企業は、企業ロイヤリティ醸成のため保養所を持ちます。逆に言えば、社員の利用しない保養所は意味がなく、福利厚生費の無駄として閉鎖も検討されます。

閉鎖されては、私たちのビジネスが成り立たず生きてはいけません。
ですので、利用人数の維持、増加は私たちの生命線なのです。

リピーターの獲得、新規顧客の開発を目指すことはホテル・旅館も同じですが、決定的に違うことは、そのための経費が使えないということです。
ホテル・旅館は満足度向上、新規顧客獲得のために費用対効果を考え経費を執行しますが、保養所運営にはそのような費用対効果を考えての経費はありません。

その為、私たちは知恵を絞り、汗をかくことになります。この知恵と汗の結晶が私たちの財産なのです。

この究極のリピーターサービスで培った財産が、実は、現在、一般のホテル・旅館と同じ土俵で展開している当社独自の「お宿ねっと」施設に活かされ、リーズナブルで、かつ高品質なサービスの実現につながっています。
「お宿ねっと」グループは、“手に届く贅沢”をモットーに運営を展開しています。飛行機でいうならば、“プレミアム・エコノミー”と言うことになるのでしょうか。
決して、ファーストクラスのような豪華さはありませんが、単なるエコノミーではない、上質なサービスをお届けすることを目指しています。

三つ目は、地域との共生です。

保養所は企業ブランドを背負っています。企業イメージ向上のための地域への貢献・地域との共生は、私たちにも求められます。
私たちは、そのような環境の中でサービスに磨きをかけてきました。
“土着”をキーワードに地域の一員としての運営を展開しています。

さらに、私たちは『感動を創造すること』を使命としています。
“感動”は、どのような人々に対しても、心を元気にし、明日への生きる力を与えます。
私たちは、私たちの施設をご利用いただく全てのお客様に感動をお届けし、活力ある明日を迎えていただくことに全力を尽くします。これが私たちの使命であり、存在価値なのです。
そして、感動は循環します。お客様の感動は、私たちの感動にもなります。この感動のキャッチボールが私たちの明日への活力になるのです。

最後に、当社の最大の強みは“人財”です。どのような素晴らしい戦略も、実行するのは“人”でしかありません。その“人”が力を発揮するためには、その“人”が幸福でなくてはなりません。

「社員の幸福」は「会社の成長」に繋がり、「会社の成長」は「社会貢献」に繋がり、「社会貢献」は「社員の幸福」に再び繋がるというスパイラルアップこそが、生き生きとした会社、社会を築くのだと思います。

感動のキャッチボールを通して、頑張っている人を応援し、生き生きとした社会を作っていけるよう、全力で取り組んでまいります。

株式会社エムアンドエムサービス
代表取締役社長

小池 悟